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あき
ダメな時は部屋に行って「仕事が他に入ったから今夜は来れません」と言えたので、私はけっこう軽く考えておばあさんの相手をしました。
そして、いっぱいおばあさんの話を聞きました。その仕事が終わる最後の日
「明日からまた現場が変わるから今までのように来れない」
と伝えたらおばあさんは「そうか」と納得してくれたように私は感じました。
が、その後、私が行った吉原の現場から私に連絡が着ました。
「おばあさんが、あきさんに焼きそば作ってあげるから来て」
と毎日来るとのこと。
私は正直、面倒なことになったなと思いました。
最後と言った日から、1ヶ月ぐらい経っておばあさんの部屋に行ってみました。おばあさんはげっそり痩せてましたが、うれしそうに
「遅かったね、また上等なひき肉買ってあるから」
と冷蔵庫から出してきたのは色の変わったひき肉です。私は
「それはちょっと古い肉ですね…」
「今日買ったんだよ」
とおばあさんは焼きそばを作り始めました。私は覚悟を決めて、おばあさんと私に分けたお皿を
「久しぶりだから、今日は私が全部いただいていいですか」
とおばあさんの分も食べきりました。おばあさんは大変喜んで
「明日も焼きそばにしようか」
薄々感じていましたが、おばあさんは認知症かちょっとぼけているのか、私の話の大部分を認識していないようです。
その後も、その吉原の現場からは「おばあさんがあきさん探しているよ」と連絡が来ましたが、私はなかなか行けずに1ヶ月が過ぎました。
そして、その現場からは連絡がピタッと来なくなりました。それはそれで、不思議に思って私から連絡してみると
「おばあさん来なくなったね、そういえば」
この瞬間、おばあさんは亡くなったのだと感じました。
その日おばあさんの部屋に行きました。深夜0時を過ぎてましたが部屋に行くと鍵は空いていて、中は空っぽの部屋でした。
しばらく、一度関わった限りは最後まで相手すればよかったと自分を責め続けました。
何とかそれを昇華したつもりでしたが…
でも言葉に吐き出したことで少し楽になりました。(終)
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雪華@lSF

beny☆6/8
内くんまだ投げるん?
後は、こっちの継投やな

もっち

娃瑠紅
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みぃ🌟
年齢重ねて独りだったのかな。。 味気ない食事をしていたのかな。。 そんな中あきさんと出会って 楽しいひと時を過ごせて嬉しかったんやと思います。[ほっとする] あきさんの人柄を感じます。 悔むことは無いと思うけど やっぱり考えてしまいますよね。
なん
おばあさんの少し霞がかった意識の中で、あきさんと一緒の時間があたたかな薄紅色に見えていたのかな? 古めのお肉のことお話されてるご様子をみると、ご自分にプラスに捉えるところもおありなんだと思います きっとあきさんが関わっていない時間も、マイナスだけに捉えてはいないかも 関われるときも関われないときもあるのは自然じゃないでしょうか😊
さき
あきさんのおなかが無事だったかも気になりました。。
あんころもち
この世を去る最期にあきさんの優しさにふれ、おばあさん幸せでしたね[大泣き] 手押し車は大切な支えだったでしょうから、気づいて直してくれたあきさんに認知症がありながらも深く感謝されたのでしょうね。 いつも貴重なお話し、ありがとうございます。 あきさんのお話は胸がいっぱいになります。