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ナカムラ
進めてゆくうちに、現代の「わかりやすさ」への過度な傾斜について思考が及ぶ。
よく言われる「頭のいい人は誰にでもわかりやすいかたちでものごとを説明する」といった言説の正しさは、実際のところ保証されていない。なぜなら、「頭のいい人は自分向けに言葉を噛み砕いてくれるはずだ」という根拠なき誤解がそこにあるからで、翻っては自分が歯牙にもかけられない存在であることを隠蔽しようとする涙ぐましい無意識の抵抗と、一応考えることができるだろう。
そこへいくと大岡の態度はわかりにくい。ただ、「俘虜記」において戦争体験を、薄っぺらい倫理の問題から割っても割り切れぬ生の問題まで引きずりおろしたように、口当たりのよさを断固拒否し、死ぬまで「わかりやすさ」に抵抗しようとした人であるように感じられた。
それは簡単に言えば時代に対する批判精神であり、次のような文章に鮮やかにあらわれている。
「筆取られぬ老残の身となるとも、口だけは減らないから、ますます悪しくなり行く世の中に、死ぬまでいやなことをいって、くたばるつもりなり」(1985年10月15日付け日記より・『成城だより3』)
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