真剣に考えたんですけど、ほろすたたうんのカドショ店員をしながらクラホロに通ってべろべろに酔って担当そっくりな警官のお兄さんに職質されて気が狂う生活をしたいです でも酔ってるから職質されたことすら覚えていないのである
と云いながら、一枚の紙切れを渡わたしました。ジョバンニはその人の卓子の足もとから一つの小さな平たい函はこをとりだして向うの電燈のたくさんついた、たてかけてある壁かべの隅の所へしゃがみ込こむと小さなピンセットでまるで粟粒あわつぶぐらいの活字を次から次と拾いはじめました。