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#読書

双子のパンダ

ある日、奥深い森の中で２匹の双子が生まれ
ました。
双子は真っ黒なパンダと真っ白なパンダでした。生まれたての赤ちゃんパンダは母親を探し
ましたがどこにもいません。
パンダの母親は子供を２匹産むと育児放棄して
しまいます。
なので双子達は母親を探して森の中を彷徨い
歩きました。
足どりはふらふら
それでも双子達はがんばって森の中を歩きました。
森の中は沢山の動物の鳴き声が響いてきます。
白いパンダを白として白は
「森の中は怖いね。」と震えた声で言いました。
お兄ちゃんである黒は
「大丈夫だよ。もう少し行くときっと誰かいて
くれるはずだから!」と白を励ましました。
何日も歩きようやく出合ったのはゴリラの
オスとメスの夫婦でした。
双子達はなんとかゴリラの夫婦の元まで行き
ました。
双子に気が付きオスゴリラが
「なんだお前達はどこから来た!」と怖い声で
言いました。
黒は「ママを探して森の中を歩きまわったけど
どこにもいなくてお腹がすいて。だから、だから、ぼく達にお乳をください!」と今にも泣きそうな顔して言いました。
ゴリラの父は「お前達にやる物はない!他をあたれ!」と追い返されてしまいました。
ですが母ゴリラは「そんな事言わなくてもいいんじゃない!まだこんなに小さいのに!」と優しく
怒った。
父ゴリラは「たく、しょうがねぇなぁ!」と言う
とぷいっとどこかを向いてしまいます。
母ゴリラは「さぁ。おいで!」と双子に手を伸ばしました。
白は甘えん坊で母ゴリラから離れませんでした。それを黒は我慢して見ているだけだった。
父ゴリラはそれを見て「お前は甘えないのか?」
と言う黒は下を向いて「ぼくはお兄ちゃんだから。」とまた泣きそうです。
父ゴリラは「あのなぁ、お前はまだまだ子供だそ!甘えるのが仕事だ!遠慮してたらお前は
かぁちゃんの優しさを受けずにダメパンダに
なってしまうぞ!だからほら、行ってこい!」と
黒の背中を押した。
黒は振り向くと父ゴリラは笑顔だった。
怒られた訳じゃなくてただ照れてただけだった
みたいだ。
ぼくは大きく頷き母ゴリラに後ろから抱きついた。「ぼくもー!!!」
双子達は無事お乳をもらう事が出来ました。
これから何が起るかわからないがやっと安心
出来て母ゴリラの胸の中で双子達は眠りにつきました。

今日はここまで!