ご意見ありがとうございます。 失礼ながら全く同意できません。 第一に急速に国債残高を積み上げるのが問題との事ですが、＂急速"とは何と比較してそのような表現されているのか気になります。 第二に、国債残高の増加が国家経済に影響を与えると考えられている様ですが、国債という債権の性質について誤解されているのではないかと想像致します。 不躾な返信となり、大変申し訳ありません。ご返信のほどお待ち申し上げております。

一つ目の点については，日本国債を買い支えている原資であるところの家計部門の金融資産額に比して割と大きいという意味での「急速」です 二つ目の点は少し意味を量りかねています。「国家経済に影響を与える」とは正確には何を指すのか，僕が何をどう誤解している可能性があるのか，説明お願いできますか？

ご返信ありがとうございます。 一つ目です、日本国債を買い支えているののが、家計という認識なのですか？買い支えというと、国債の保有の事かと思いますが中央銀行が4割、その他預金取扱期間と年金基金等で3割程と認識していました。 家計が保有している国債は極めて少ないと思いますがいかがでしょうか。 また、家計の金融資産額と国債残高を比べるという事にどの様な意味があるのでしょうか疑問です。 家計の金融資産と国債残高で開きがある事が何を示しているとお考えですか？ 二つ目をお答えしたいところですが、文字数の関係で具体的にお伝えできかなるので、ひとまず、一点目について話ができればと思います。

直接の保有はおっしゃる通りなんですが，その他預金取扱機関・年金基金は自己資本を使って国債を購入しているわけではなく，家計から預かった金（これは各金融機関の負債です）を運用するために購入しています なので原資は元を辿ると家計から出ているわけです

@悪のアンゴルモア壮年 ： 次に中央銀行ですが，中央銀行は自身の金融政策の目的のために国債の買いオペレーションを実行しています 現在は質的量的緩和政策の下で大量の買いオペレーションを実行していますが，これは常に無制限に行われるわけではなく，市中の通貨量が十分だと判断されればそれ以上買いオペレーションを実行することはなくなります

なるほど、やはりそうでしたか。 つまり、国債は市中銀行にとっての負債である家計の預貯金が発行の限界ということですね、言うなれば国民の借金的性格があるという認識ですか？

それはそうですか、それが国債発行残高とどんな関係があるとお考えですか？ 市場への貨幣供給が過多になる、つまりマネタリーベースが増加するとインフレになってという事を危惧されてますか？

@悪のアンゴルモア壮年 ： 家計の金融資産額と国債残高を比べる意味ですが，国内で買い支えられる量を超えると海外の投資家にもどんどん買ってもらわないといけないのですが，そうした場合にどこまで金利が上がるか・どこまで日本政府が信用されるのか全く分からないという懸念があります

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「国債は家計の預貯金が発行の限界」 →海外からも買える点でこれが限界ではないと思います 「国民の借金的性格がある」 →意味を量りかねます

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「市場への貨幣供給が過多になる……とインフレになってという事を危惧されていますか？」 →近いのですが，インフレが許容範囲を超えたらそれ以上の国債の買いオペはできないという主張です

@ﾍﾞｰｺﾝｴｯｸﾞ ： うーーん、そもそも銀行と政府がやり取りする時は、銀行の預金ではなくて、日銀当座預金が増えたり減ったりするので、市中銀行の預金口座のお金を使っているわけではないと思うんですよね。 あと、国債の発行上限は生産能力だと思いますよ。市中銀行にある預貯金はあくまでも、三面等価の原則による生産による所得(分配)の一部分が反映されてるに過ぎません。 国債発行と市中銀行の預貯金の因果関係を逆に捉えている気がしてなりません(それが意図している所かもしれませんが)

@ﾍﾞｰｺﾝｴｯｸﾞ ： なるほど、ちなみにどうして買いオペができなくなるんですか？

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「銀行と政府がやり取りする時は…日銀当座預金が増えたり減ったりする」 →その通りです 「市中銀行の預金口座のお金を使っているわけではない」 →日銀当座預金は元々は家計からの預金じゃないですか？ 日銀当座預金でやり取りするのは単なる決済手段の話であって，現金を日本銀行に運んでいくのと同じことですが，その現金の出所は預金であるという話です

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「国債の発行上限は生産能力」 →特に反対しません。ほぼ同じことを言っていると思います 「国債発行と市中銀行の預貯金の因果関係」 →意味しているところがよくわかりません

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「どうして買いオペができなくなるんですか？」 →インフレ時に通貨供給量を増やせばインフレが悪化します

@ﾍﾞｰｺﾝｴｯｸﾞ ： それが成立するのは、需要がある時ですね。インフレが需要の高まりではなく、原材料費用の高騰やそれに伴う可処分所得の減衰と購買力の低下という様な事態には、むしろ購買力、所得の下支えをするために通貨を発行し、家計を助ける必要があります。

@ﾍﾞｰｺﾝｴｯｸﾞ ： だとしたら、生産能力ではなく、市中銀行の預金と海外マーケットがら担う国債の保有率を持ち出す意味がわかりません。何か意図がありましたか？ 国債発行の増加と市中銀行の預金額ひいては家計の預貯金は、国債の発行がされれば、一定の割合で家計にも還元されます。そらは国債が政府の債務であり、債権者(受益者)は国民だからです。国債発行のギャップが市中銀行の預貯金という様な言い方は因果関係を逆に捉えています。

「それが成立するのは需要がある時ですね…」 →はい，その通りだと思います。なので「インフレが許容範囲を越えるようなときに買いオペはできない」と言いました

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「国債の発行がされれば、一定の割合で家計にも還元されます」 →これはその通りだと思います 「そらは国債が政府の債務であり、債権者は国民だからです」 →これは誤りだと思います。政府部門の支出が家計・企業部門の所得になるからです 債務者・債権者の関係から出てくるのは国債の利子所得が国民のものになるということだけです

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「国債発行のギャップ」 →揚げ足取りですみませんが「キャップ」のことですか？ 「因果関係を逆に捉えている」 →これは鶏が先か卵が先かという話かと思います： フローの一部がストックになる →ストックから国債を購入する →国債がフローの一部になる →上に戻る

@悪のアンゴルモア壮年 ： 「市中銀行の預金と海外マーケットがら担う国債の保有率を持ち出す意味」 →話の組み立て方を訂正します 家計から貯蓄に回される額（生産能力と貯蓄率に依存して決まる）が増えるスピードを国債が増えるスピードが上回ればいずれ国内での国債消化ができなくなるという主張です