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大介
小学校1年生の時に、Iさんという身体も小さく痩せた子がいた。自然淘汰という本能からだろうか、その、か弱い女の子はイジめられていた。
彼女はいつも泣いていた。
大声で泣き喚くのではなく、必死に涙を堪えながら、ぐすっぐすっと泣いていた。
ある日の下校時間、そのIさんがまた数人の男子によってイジめられていた。
小学1年生なりに「これは正しい事ではない」と感じた俺は「やめろよ!Iさんは何も悪くないだろ!」と、ソイツらに言った。ソイツらは「Iさんだってよぉ〜! オマエ、コイツの味方なのか?」と囃し立ててきた。
その騒ぎに気付いた先生が仲裁に入り、その場は収まった。
翌日、突然の席替えがおこなわれ、俺はIさんの横の席になった。
その後の席替えでも、俺は常にIさんの横となっていた。遠足でも運動会でも、常に俺とIさんはペアになっていた。
進級した小学2年生になっても、それは変わらなかった。
俺は常にIさんの横におり、Iさんが欠席した折には、俺が彼女の家までプリント等を届ける役割になっていた。
俺が常に彼女の横にいる為か、彼女に対するあからさまなイジメ・嫌がらせは減った。しかし、遠くから聞えよがしに、Iさんへの嘲弄が聞こえてくることもあった。
Iさんは、涙を堪えながら泣いていた。
その後、俺は転校する事となり、しばしの月日が流れた。
そんなある日、偶然にその小学校の同級生と遭遇した。
俺は真っ先に、Iさんの事を聞いた。その同級生曰く「あのあとは徐々に皆と仲良くなって大丈夫だったよ」との事だった。
卒業式の日の写真も何枚か見せてもらった。
その中には、女友だち数人と身体を寄せ合って微笑んでいるIさんの姿があった。
そうか…良かったな…とは思いつつも、まだ俺の中には彼女の泣き顔が残っていた。
彼女は今、あの泣き顔ではなく、一葉の写真に収められた笑顔で暮らしているのだろうか─
おそらく彼女は、幼年期の傷を乗り越え、微笑みながら生きているだろう。
いつまで経っても、過去に縛られているのは──
俺…のほう…だな…。
Sometimes I wonder where you are
Did you find a things you were serching for......
#ひとりごとのようなもの
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えぬ
凄く、染みました。iさんは次のステージに進めたのなら本当に良かった。でも、そのステージへ送り出してくれたのは、間違いなく大介さんの影響の和があったと思います。 そして、それを思い出した大介さんも次のステージへ向かわれるのかななどと、妄想にふけっていました。 今、ちょっと涙目です笑
Hickory☺︎
大介さんの優しさが暖かいですね😌
しーたけ🎸
感動しました 思い出の人ですね