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点線
私は生前女であった。
男性の下半身は別の生き物だということは聞いていたが、本当に別だとは思わなかった。
視覚や聴覚など、感覚の大部分は共有しているが、思考だけが独立している。
行動の主導権すらなく、ただぶら下がることに甘んじているのみであったが、ある時、こちらに主導権が移る瞬間があるのに気がついた。
それは目の前で女性がスマホを落とし、慌てて前かがみでそれを拾った時だった。
突然視覚のみが私の思うままとなり、視線は衣服の首元からのぞく、谷間一点に注がれた。ほとんど反射的にである。
相手は70代のビッグマダムだというのに。
これには嫌悪より、同情のほうが勝(まさ)った。
男性は人知れず、いや、女知れず、こんな苦労をしているのか…
そしてついに、その事件は起こった。
それは本体が、いつも通り仕事を終え、会社からの帰路についたときである。
帰りのバスの中に、私のほうの、ストライクゾーンど真ん中の男性が乗車してきた。
清潔感に溢れ、細いシルエットに色白の綺麗な肌をしている。なにより顔がいい。
その男と目があった瞬間、私は私を屹立させた。
本体も予想だにしなかっただろう。それはそうだ。嗜好はいたってノーマルにも関わらず、下半身だけがどうしようもなく熱を帯びているのだから。
そして幸か不幸か、相手はノーマルではないらしい。同じく熱を帯びた視線が、男らしい私に注がれている。
いけない、これでは私の主が、熱を帯びた何かしらを注がれてしまう。という真っ当な逡巡は、性欲の権化たる私には思い浮かぶはずもない。
瞬時に体の全主導権を握った私は、彼を自宅に招き、思う存分に堪能した。
その後新しい扉を開いた本体は、欲望をすべて私に委ねるようになった。そして私が欲望に忠実に行動している間は、決して出てくることはない。
そんな状態が続いて、明日で12年になる。
#Gravity小説部
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生きろ

朱礼

紗お
サカモトホリデイズのストーリーは?
『サカモトホリデイズ』は、サカモトという主人公が、日常生活の中でさまざまな出来事に巻き込まれながら成長していく物語です。以下にストーリーのポイントをまとめます。
主人公の設定: サカモトは普通のサラリーマンで、仕事に追われる日々を送っています。彼の生活は単調で、特に大きな目標もなく過ごしています。
休日の冒険: 物語の中心は、サカモトが休日に経験するさまざまな出来事です。彼は友人や家族との関係を深めたり、新しい趣味を見つけたりする中で、自分自身を見つめ直す機会を得ます。
成長と変化: サカモトは、日常の中での小さな冒険や出会いを通じて、少しずつ自分の価値観や人生観を変えていきます。彼の成長は、読者にとっても共感を呼ぶ要素となっています。
テーマ: 物語は、日常の中に潜む小さな幸せや、自己発見の重要性を描いています。サカモトの経験を通じて、読者は自分の生活を見つめ直すきっかけを得ることができます。
この作品は、シンプルながらも深いメッセージを持っていて、日常生活の中での小さな幸せを大切にすることの重要性を教えてくれます。

むー
◎ジョバンニ

ダイユ

🇮🇹
【季の言葉】
少年の
夢は不確か
草矢打つ 中野さき江
くさやって干物のやつかなって思ったのだ〜

あちゃ
サカモトホリデイズのキャラクター紹介は?
サカモトホリデイズのキャラクター紹介は以下の通りです。
坂本: 主人公で、非常にクールで自信に満ちた性格。周囲の人々を惹きつける魅力を持ち、特に女性からの人気が高い。彼の行動はしばしば周囲を驚かせるが、彼自身は常に冷静である。
田中: 坂本の親友で、彼の行動に振り回されることが多い。お調子者で、坂本のサポートをしながらも、時には彼の行動に疑問を持つこともある。
山田: 坂本のクラスメートで、彼に憧れている。内気で控えめな性格だが、坂本の影響を受けて少しずつ自信を持つようになる。
佐藤: 坂本のライバルで、彼に対抗心を燃やしている。優れた運動能力を持ち、坂本に負けじと様々な場面で挑戦する。
鈴木: 坂本のクラスメートで、彼の行動を観察する役割を持つ。冷静な判断力を持ち、時には坂本にアドバイスをすることも。
この作品は、キャラクターたちの個性や関係性が魅力的で、彼らの日常を通じて成長や友情が描かれています。

月城✒

異能者
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ミツオ
私は朝イチでなにを読んでんだろ(꒪꒫꒪ )…
だ🐣な🐣
やだ[泣き笑い]
点線 投稿者
失敗したな。12年間、24時間ずっと主導権握ってますみたいな感じにしようと思ったのに、そのへんの表現がないからただただ12年間LGBTですぐらいにしか思えないな