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ことり戦隊🐥🐣🥚🐣🐥
朝、看護師さんが病室のエアコンを消して窓を開けた
秋風じゃなく台風前の風だった
それでも気持ちいい
強くなってきたので閉めようと近づいたら
窓下のレールに緑色の何か挟まってる
よく見るとカナブン
危ねー危ねー、おまえ貼り絵になるとこだったぞ
外に放そうと思ったけど
台風が過ぎてからでも良かろうと
手に乗せた
持ち上げた時、弱々しく足を動かしただけで動かない
これが本当の虫の息
昼食の栄養ゼリーが食べれないままあったので
すくって手にのせた
しばらく動かなかったけど
ゆっくり動きだして
食べた!
「食べるんか⁉︎美味しいんか⁉︎」
ドキドキしてきた
と、と、とりあえず入れ物を!
アイスの空容器にいれた
今夜だけここにおりなさいな
止まり木の代わりにティッシュをねじっていれた
看護師さんがきた
慌てて布団の中に隠す
カナブンがカサカサ動く音が聞こえるので
「台風くるんですかねっ?被害ないといいですねっ!今どのへんかなあ?」とマシンガンのようにしゃべってかき消した
たとえ一晩でも、土がないと心細かろう
一階の外来に観葉植物があった
休日だから誰もいない
あそこから少しもらいにいこう
採取用にヤクルトの容器を持った
看護師さんに見つからないようにヤモリのようにスルスル移動しながら外来におりた
外来の大きな鉢植えからコソコソと土を採取して
落ち葉も数枚掴んで、急いで病室に帰ると
フラフラして、ちょっと意識が飛んだ
目が覚めて
土の入ったヤクルトの容器と落ち葉見て
「なにこれ?」と暫く動揺して「あ、そうそうそう」と思い出した
やばい、物忘れはげしいわ
覚えてるうちに世話して早く逃そう
アイスの容器に土と落ち葉とカナブンいれたら
ミニチュアな箱庭みたいになった
ごめんな、カプセルホテルと思って我慢してな
夜に激しい嵐がきた
ゴーゴーと窓叩く風音をききながら
カナブンは布団のなかのアイスの空の中で
私の話し相手になってくれた
次の日の昼
まだ吹き返しはあるけれど
穏やかな秋の曇り空になった
カナブンを乗せた手を窓の外に出した
「元気に長生きしよな」
カナブンは、こちらをゆっくり向いた
そして飛んだ!
病室に入ってきた
「ちーがーうーだーろー!」
と突っ込んで、布団の上のカナブンを手に乗せて
今度こそ飛び立った
コメント
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ミヤコ

おにぎ
国籍、人種、性別、障害、家庭環境、容姿、なんにでも差別持ち込む奴は結局自分に原因があるからだよ
被差別対象を見下さないと自我が保てないほど不幸なんでしょ?
自分の不幸の根を取り除けるほど才能がないから差別で鬱憤晴らしてんだよ

うろた
洒落たものは身の丈に合わないなと思ってペットボトルのお茶とパックジュースとお菓子はプチ数種にした。お昼食べて解散だから結局お茶しか出せなくてお土産で渡した。人をもてなすの慣れてないから最適解がわからん…!でも楽しかった~

うぱぱ
天才の所業

ストロ

イヲ

ゆきね
あと周りの観客に夫婦やカップルが結構いて女性ファンのみならず男性も楽しめるエンタメだと改めて感じられたのも良かったな

ストッ
最初からコンサータの人もいるのにとか言われたけど
あんたたち加減しないで1~10までさせてたら、いくら薬あっても爆発しちゃうの当たり前じゃないのー??????
なんのための支援級なのか検索の旅に出ます。

るい
寒い時期めちゃくちゃトイレ近いのに大丈夫だったー!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
チョージョの感謝の会(授業参観)無事号泣してきましたー٩( ᐛ )و
だって年長さんの時に歌ってくれた曲を6年生になって合奏するんだぜ⁉︎
成長ひしひしと感じてまうって(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

🍉ユン
(と、主語デカ文をしたためたけど実際にはqueerもノンバイナリーも一人一人全然ちがうけどもー!私は連帯したいー!はいー!)
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まにゅ
ほっこりしました。 小説家になれそうな…素晴らしい!文才ある!
いお
あの時助けて頂いたカナブンです ありがとうございました あなたのおかげで私は元気になりました
肉チワワ
なんて優しいかわいい文章なんだろう
惰眠
小説の1ページが、病室で起きている…!
はな
短編小説のよう✨