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🐩皇藍猫🐩

🐩皇藍猫🐩

📙‪第三部:救縁(きゅうえん)編
―奪われた縁を、それでも結び直す―
救縁編は、藍猫が呪いに奪われかけた心を取り戻し、
悟と傑が“最強”ではなく“幼なじみ”として藍猫を救おうとする物語だった。
ノゾムの侵食はただの攻撃ではない。
それは藍猫の「結縁」という術式そのものを歪め、
人と人を繋ぐはずの糸を、縛りと支配へ変えていくものだった。
藍猫の術式は優しい。
誰かを傷つけるためではなく、結ぶためにある。
だからこそ呪いはそこに目をつけた。
“裂く呪い”ではなく、“奪う呪い”。
ノゾムは藍猫の心と縁を半分奪い、
藍猫自身を操り人形のようにして悟と傑の前に立たせる。
藍猫は戦いながら泣いていた。
傷つけたくない。
守りたい。
でも止められない。
悟の名前を呼びたいのに、声が呪いに沈む。
傑の優しさに縋りたいのに、黒い糸が心臓を締めつける。
藍猫は“敵”として立ちながら、
誰よりも助けを求めていた。
その姿に悟と傑は追い詰められていく。
悟は最強であるはずだった。
何でも守れるはずだった。
それなのに、藍猫ひとり救えない。
傑もまた、冷静でいるべきなのに感情が揺れる。
「藍猫ちゃんを失うかもしれない」
その恐怖が二人を壊しかける。
救縁編で最も苦しいのは、
悟と傑が藍猫を守りたい想いが強すぎてぶつかり合ってしまうことだった。
悟は叫ぶ。
「藍は俺が手放さない」
傑は静かに言う。
「悟、それは縛りになる時もある」
二人の愛は同じなのに、形が違う。
ノゾムはその亀裂を見て笑う。
「いいね、割れていく」
呪いは戦うよりも先に、縁を裂こうとする。
藍猫が一番望んでいない形で。
だが救縁編の核心は、
藍猫が“奪われた存在”では終わらなかったことだった。
黒い糸の奥で、藍猫自身が小さく抗い始める。
悟の声。
傑の声。
幼なじみの温度。
それが藍猫の中に残った白い糸を震わせる。
藍猫は泣きながら願う。
「帰りたい」
呪いに沈むのではなく、縁へ戻りたい。
そして決戦。
ノゾムは“奪縁の王”として現れ、
藍猫を完全に奪い尽くそうとする。
黒い糸が全てを覆い、
藍猫の瞳から白が消えかける。
悟と傑は叫ぶ。
「藍!!」
「藍猫ちゃん!!」
最強の術式でも、呪霊操術でも、簡単には届かない。
だから悟は選ぶ。
“最強”としてではなく、
“藍の幼なじみ”として。
悟は領域を使わない。
ただ呪力と想いを縁へ流し込む。
傑もまた言葉で結び直す。
「君は僕らの結び目だ」
藍猫はその声に引き戻される。
そして藍猫は覚醒する。
結縁は結ぶだけの術式じゃない。
奪われた縁を、もう一度紡ぐためにある。
藍猫は必殺技を生み出す。
奥義:結縁・命紡ぎ(いのちつむぎ)
奪われた縁を断つのではなく、
呪いに裂かれた糸を“想い”で縫い直す術式。
呪いを壊すのではなく、
人を戻すための力。
白い糸が黒い糸を包み込み、奪縁を結び直す。
悟と傑の呪力も重なり、
三人の縁が共鳴する。
ノゾムは敗れ、闇へ逃げ去った。
だが最後に言い残す。
「縁は必ず、また奪われる」
その言葉通り、ノゾムは藍猫の中に“欠片”を残していく。
救えたのに、完全ではない。
勝ったのに、終わっていない。
戦いの後の夜。
医務室で藍猫は悟と傑に挟まれて眠る。
怖い。
また奪われるかもしれない。
それでも悟は言う。
「狙わせとけ」
傑も言う。
「奪わせない」
救縁編は、
縁が呪いに裂かれそうになっても
“戻ること”を諦めなかった物語だった。
そして次章では――
藍猫の力が優しさであると同時に、
高専にとって“危険”として見られる可能性が生まれる。
結ぶ力は、救いにも呪いにもなる。
藍猫の縁は、まだ物語の中心にある。
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