仕事を終えて自動ドアを抜けた瞬間、刺すような風が顔を叩く。マフラーの隙間から容赦なく入り込む冷気に、思わず肩をすくめる。白い息が街灯の下でふっと広がっては消え、指先はポケットのカイロを探してもなかなか温まらない。それでも、遠くに見えるコンビニの明かりと、家に着いたらすぐ熱いシャワーを浴びようという考えだけが、足を前に出させてくれる。
久しぶりにピロティホールに行った。全く関係ない舞台なのに、着席してからあの扉からハインリッヒが出てくるんじゃないかと思ってしまった。大阪のフェデリコ千秋楽の日のあまりに素晴らしいスタオベと会場を出た後の爽快感は忘れられそうにない