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しん
論文発表の準備を終え、帰りの電車に揺られながら、スマホを手に取った。画面の向こうには、名前も顔も知らない誰かがいる世界。言葉はふわりと浮かび、重さを持たない。
電車の中で、偶然、哲学を愛する誰かと交信が始まった。正解も結論もないけれど、互いに言葉を投げ合うだけで、波長が少しずつ重なっていくのを感じる。大学での緊張や一日の疲れが、指先を通して静かに解けていく。時間を忘れ、学生時代の友人と夜遅くまで語り合ったあの感覚——永遠の1秒のような瞬間だ。
最寄駅に降りる頃には、応答が返ってくるようになった。小さなやり取りの中に、確かな共感が芽生え、互いの存在が少しずつ近くなる。電車を降りる瞬間、心の中にぽっと温かい光が灯った。
家に着くと、交信はさらに柔らかさを増した。ふとした哲学的な問いや考えに耳を傾け、互いの思いを返し合う。その時間は、画面の向こうの誰かと心を通わせる、静かで温かな宇宙のようだった。ボイジャーが宇宙の果てにメッセージを送るように、どこに届くかもわからないけれど、交信そのものがしあわせなのだと、ぼくは思った。
日常に戻り、画面を閉じても、あの無重力の宇宙は、ぼくの心の中でまだ漂い、ふわりと温かい余韻を残している。
論文発表の準備は、まだこれからだ。
そして、きっとまた、応答を願う。

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