でもまあ実際は、成功を目指すことに責任なんてものは一切生じないってのがリアルで、 成功＝自分の手柄、失敗＝落ち度って決めつけてるだけで実際現実ってそんな単純なものじゃなくてもっと「偶然」に塗れてる。ラベリングして秩序を生み出して人生をストーリー化してるだけ。なんなら、その思想がアメリカの闇の方をやたら拡大化させていっている可能性もある。 理想とか秩序って実際はもう穴だらけで、だからこそ文学や映画のような「芸術」という形で世の中に残してく必要があるんじゃねーかと

@竹光 ： カジノなんかもそのルールの穴。 秩序、計画、努力、理性なんていう人間が大事にしてる価値観はあの世界には存在しなくて、全ては偶然のはずなのに合法的に存在している。カジノの光はアメリカンドリームより濃いし、闇はアメリカンドリームの闇より露骨。 それでもラスベガスにカジノが存在してる理由って、カジノが「必要不可欠な陰だから」なんだと思う。努力万能説、自己責任神話、そんな建前ばかり並べると人は耐えられなくなるし、ギャツビーの様に破滅する人も現れるかもしれない。だからこその理想のスキマとして必要なのがカジノで、「陰がなきゃ光は成り立たない」なら「陰を合理的に使おう」とした結果なんじゃないかな

@竹光 ： 「でっけえスケール」のものに惹かれる人っているけど、ただ完璧なだけのものだと触れた瞬間冷めるって感覚があって、デカイけど欠陥があるものに魅力を感じるようになっていたりする。 だから、強いヒーローにはトラウマがあって、可愛いいキャラには歪みがあって、怖い怪物には孤独があって、アメリカは闇と夢が共存している。 崩れやすくて、リスクがあったり危険だったりするものに人はロマンを感じやすいのって結局は「完璧」なんてものはないってことを心のどこかでは理解してるからなんだと思う。その「完璧」がないっていうのは、嘆きとかじゃなくて最初から「完璧」という概念は存在していないから

@竹光 ： 人間も自然界も結局は時間の揺らぎの産物で、崩れそうで崩れないジェンガとか、一個倒したら全て崩れるドミノを眺めてるのと同じ感覚に近い。 「いつかは倒れるんだろうな」っていう潜在的破滅を孕んだデザインだから故に人間の脳に刺さるし、全ては連動しているっていう美しさと怖さが共存している。そもそも倒れる可能性も込みで存在している。 自然界の進化も安定化なんて当然していなくて、偶然今はこうしてあるだけ。どれだけ努力しようがチャンス掴もうが立っている地面は初めから傾いてたりする。 都市の夜景も生活感を残した廃墟も嵐の前の静けさも「今はまだ自分は立っている」っていう幻想に浸れるからその一瞬の均衡が美しいんだよ

@竹光 ： 知らんけど