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ざいか
彼女は僕にじゃなく、スマホに向かって言った。 その先にいるのは、母親。
彼女の“選択肢”は、いつも親の意見付き。
ランチのメニューも、服の色も、旅行の行き先も。 僕との時間さえも、親の承認が必要だった。
「泊まっていい?」じゃない。
「泊まってもいいって言われたら、泊まるね」だった。
彼女はもう大人だ。
でも、心の中に“親の許可証”が貼ってある。
それがないと、何も始められない。
何も選べない。
それを彼女は「普通」と言う。
「ありがたい」と言う。
「愛されてる」と言う。
でも、僕にはそれが違和感でしかない。
彼女の人生に、彼女がいない。
そして、僕もいない。
そして彼女は僕に言うのだ。
「好きだよ」と。
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