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ゴトー(と🐱)

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しばらく続いている『江口寿史のトレパク炎上』ですが。確かに構図やポーズ、持ち物などがほぼ一致しているため、「元写真を下敷きにしている」ことは明らかです。しかし、その上で江口寿史さんの独自の線のタッチ、色彩の整理、キャラクター化のセンスといった要素が強く働いており、結果として「江口寿史の世界」として成立している点が重要です。

たとえば、

・写真の再現ではなく、情報の取捨選択と再構築が行われている。
・現実の人物を描写しているというより、『江口流の“理想化された女の子像”』として再表現されている。
・写真のディテールを忠実に写すのではなく、線・影・色を大胆に簡略化して「マンガ的快感」を重視している。

このように見ると、「写真を資料として参照した」範囲内に収まっているとも言えます。つまり、創作としての完成度や個性という意味では江口寿史さんの作品ですが、引用・参照のルールという意味ではグレーな部分がある、という二面性を持つケースだと思います。

確かに、現代では著作権・肖像権・商業利用の境界がより厳しく問われるようになっているため、法律的・倫理的な観点から「元の写真や雑誌に対する適切なクレジットや許諾があるかどうか」が問題視されるのは理解できます。

それでも、私にはどうしてもそれが「トレースパクリ」だとは感じられません。写真を“素材”として、アレンジを加えた上で生まれた“江口寿史の描いた女の子”は、元の写真を超えてキュートに昇華されているように見えるのです。
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しばらく続いている『江口寿史のトレパク炎上』ですが。確かに構図やポーズ、持ち物などがほぼ一致しているため、「元写真を下敷きにしている」ことは明らかです。しかし、その上で江口寿史さんの独自の線のタッチ、色彩の整理、キャラクター化のセンスといった要素が強く働いており、結果として「江口寿史の世界」として成立している点が重要です。