齢19の時に、正社員としてとある会社に入った。｜香辛料の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

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香辛料

2025/10/15

齢19の時に、正社員としてとある会社に入った。
全国転勤族になった私は、新入社員研修として愛知県に飛ばされて、そこで高卒同期1名と、大卒の先輩同期1名と同じ店で働くことになった。
高卒同期は女の子だったのだが、愛知に知り合いがいたらしく、そいつがストーカーに成り果てて困っていた。
だから、しばらくうちにいてから帰れば？と、助け舟のつもりで声をかけて、少しの間仕事終わりにうちに来てゆっくりしてから自分の社宅へ帰るというムーブをし始めた。
そんなことにも慣れた頃、その子が大荷物を抱えて私の社宅に来た。
『家バレして、しばらく帰れないから匿ってくれないか』
さすがにあれか…？とも思ったが、年下の女の子が助けを求めてる。断れなかった。
もはや同棲が始まって1ヶ月ちょっとだったかな。
大卒先輩同期も我が家に居座り始めた。
3人で和気藹々と仲良く過ごしていたつもりだった。
とある夏、2人が同時に自分の社宅に帰るといい始めた。荷物は少しずつ持って帰るとのこと。
あー、そっか、わかったー。そう言い、心地よかったはずの3人での生活が終わりを告げた。
2人が消えてから数日後、勤務店舗のバイトの女の子に『あの2人、今は女の子の方の社宅で暮らしてるみたいだよ。』
……へ？
よくよく聞くと、なんかそーゆー感じになっていたらしく、要は俺が邪魔だったのだろう。
体良く付け入って、体良く捨てられたのだと、この時察した。
そして発覚から1ヶ月後、一度新卒全体での集まりがあった。2人は一緒に車で行ったらしく(この段階では俺は何も知らない。)俺は1人で新幹線と在来線を乗り継いで現地へ。
久しぶりに会う同期たちと楽しく話をしたり研修を受けたりして、夜。同期数名とホテル部屋で飲み会という名の現状報告会を開いた。
各々が色々頑張っているという話を聞きながら楽しくしていると、別の同期の女の子が『そういえばあの2人どう？仲良くやってる？』……ん？
俺の反応を見て女の子は察したのだろう、俺が何も聞かされておらず、言ってはならないことを言ったのだということを。
詳しく聞くと、夏前には付き合い始めていたらしい。女同士の会話とは怖いもので、やれ男の行為が下手だっただの小さかっただのと、平然の話されたらしい。
ここで俺は再び考える。
夏前に付き合い始めていて、行為にも及んでいる。
………俺が住んでいる社宅で………？
全てに合点がいった。なぜ大卒先輩同期も転がり込んできたのか、なぜ突然2人揃って出て行ったのか、なぜその翌日から2人が別の場所で共同生活を送っているのか。
全てに嫌気がさした。愛想笑いをしながらその場をやり過ごし、久しぶりに会った同期達を自室へ帰して、禁止されていたタバコを吸い始めて数分。
引っ越しさせてもらおう。それができないのなら辞めよう。
勤務店舗の店長に相談をしたら、それは無理だと言われた。そして、その相談をした翌日から、俺はあの2人と勤務時間が全く被らなくなった。
あぁ、この店はあの2人の肩を持つのか。
全部に諦めがついた俺は早かった。
常日頃酷かった店長のパワハラ、勤務態度、他従業員への態度の違いなどを事細かに写真や文面に残し、エリマネを飛び越えて本社の人事へ。
数日後、人事からの連絡で、最終決議を取ると言われた。
ちょうどこの頃だろう。高卒同期の妊娠が発覚。
相手なんか言うまでもない。
そしてもうその頃には妊娠3ヶ月。
逆算した。頑張った。
俺の社宅で暮らしていた時期だった。
人事が店舗に来て、最終決議を取るとのことで呼び出された。
開口一番。現店舗から引っ越せないのであれば会社を辞める。
しぶられたが、会社の規則で新入社員の引越しは許されないらしい。
退職届を出した1ヶ月後に、社宅を出て行けと伝えられた。

ここから先はあまり覚えていない。
退職届を書いた覚えがないのにも関わらず、社宅の引き払い時期が通達された…ってことくらいか。
二月。仕事を辞めて実家に帰ってきた。
両親は事情を知ってくれていた為、少しだけ休みをくれた。
そんなある日、元同期女から連絡が来た。
優しくキレた。
今頃ガキが生まれてれば5歳か4歳か。
どうでも良いことだが…
街中で会った時には……と、心に決めている。

そんな俺の、駄長文。

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