永遠と思えるくらい長い1秒が、また手のひらからこぼれ落ちていく。夏の夕日にかかる後ろ姿も、手に持ったアイスが溶け落ちる瞬間も、全部愛おしい記憶の1ページ。始まりも終わりも、誰にもわからないまま過ぎていく真夏の物語。アスファルトに全て消えていく。