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天月 兎

天月 兎

サフラン色の栄光──不滅より終焉を贈るまで
第二十二話 後編

前線に立つクレストに慌てふためく伝令がやってくる。
騎士「我々騎士団の陣営後方にゲート出現!巨大な魔獣が救護兵達を襲撃し我々は挟撃されています!」
クレスト「私が向かおう、この戦線はお前達に託す!」
確か後方には、アドニスの専属侍女が救護兵として所属していたはず。
無事でいてくれと願いながらそちらへ向かうが、希望は何一つ残されていなかった。
壊滅した後方支援部隊の真ん中に堂々と立っているのは、かつて刃を交え、勝利に至ることの出来なかった存在。
七将が一人、獣祖ザルヴォだった。
艶めく漆黒の四足獣、頭は獅子、背には2対の翼。獣祖に相応しい獰猛な牙と、尾と見なされる大蛇の牙からは血を滴らせていた。
足元には生きていてほしいと願ったシエラの無惨な死体が他に伏している。
どうやら、出現の勢いで奴の足に踏み潰されてしまったようだ。
ザルヴォ「あの時の小僧か、随分貫禄が出たな」
傷心をひた隠し、獣を睨め付ける。
クレスト「思い出話を語りにきたわけでも無かろう。覚悟は宜しいか」
鉄球を地面に置き、拳を構える。
そう、クレストは本来体術を得意とする騎士だ。武器を振り回すのは利便性を求めた結果そうなっただけだ。
ザルヴォ「我に覚悟を問うな、問われるべきは貴様だ小僧!」
大きく振りかぶり、目にも止まらぬ速さで下される右前足を拳一つで弾き返し、迫る大蛇の頭を鷲掴んで放り投げる。
四つ足で地面を滑りながら大きく開かれた口が迫り、クレストの頭を目掛けて閉じられるが、寸でのところで身を引いたクレストに当たるわけもなく。
突き出された拳が噛み合わさる牙をへし折り粉々にした。
ザルヴォ「その老体に重ねた強化の術、さぞ体への負担は大きかろうな」
クレスト「死ぬ覚悟も出来ておりますのでな。だが生憎とこの体は存外にしぶといですぞ。貴様ら魔族を葬り去るまで倒れることはない!」
回し蹴りがザルヴォの右頬に当たると、バキリと嫌な音がする。
ザルヴォ(骨にヒビが入ったか…年老いたのはこちらの方だったかな)
苦笑まじりに心の中で呟くと、今度は翼をはためかせて嵐を巻き起こす。
捲れ上がる地面がクレストを襲うが、彼はお構いなしに突進し、襲いくる地面ごとザルヴォの鼻先に拳を叩き込み、中空でバク宙をする容量で頭部に踵落としを極める。
ザルヴォの頭は地面に埋まる勢いで激突した。
伏せの体勢になったところで、すかさずクレストがその背に足をかける。
クレスト「貴様に殺された仲間達の痛みの一端でも味わうと良い」
そう言いながらクレストはザルヴォの翼の根本を掴むと、片っ端から引き千切る。
痛みに耐えかねたザルヴォが咆哮をあげながら大蛇を振り回すも、それも掴み取られる。
頭と顎を鷲掴み、引き裂く。
クレスト「彼らは痛みに声をあげることすら出来ずに死んだのだ、貴様はまだマシな方だろう?」
根元まで大蛇を引き裂いて、完全に動きの止まったザルヴォの頭の横に立つ。
クレスト「本当はその牙を全て引き抜き、目玉を抉り、さらに苦痛を与えたいところだが、時間もないのでな」
彼は獣の両頬を掴む。
ザルヴォ(ここまで人は強くなるのか……たった数十年経っただけで……七将と敬われ魔獣の始祖として君臨していたこの我が、手も足も出ないとは……侮っていた。これは完全に…)
敗北だ。
クレストが力の限り腕を捻ると、ザルヴォの頭部が捩じ切れる。
司令塔を失った首から下はその場に倒れ伏した。
クレスト(確かに、身体強化はあくまで自身の限界を越えるためだけに使用するもの…老体には少し厳しいものがありますな)
片手にザルヴォの生首を引っ提げ、空いた手で腰をトントンと叩く。
肩に鉄球の鎖をかければ、片手は空いたままだ。
クレストは地面に横たわり、見開かれたまま息絶えているシエラの目を閉じてやり、その体が千切れてしまわないよう丁重に抱えて前線に戻っていった。
どうやら騎士達だけで戦線は維持できたらしく、敵はゲートを通じて撤退している最中だった。
騎士「クレスト様!魔族の撤退を確認、被害は甚大ですが、我々の勝利です」
クレスト「うむ、ご苦労」
頷きを返すとクレストは片手にぶら下げていたザルヴォの首を掲げる。
クレスト「七将、獣祖ザルヴォ!討ち取った!!」
騎士達の歓声があがる。
ラマシェット小国は壊滅し、騎士団も半数が戦死したが、ここに確かな勝利への一歩を踏み出したことは明白だった。

だが、凱旋は決して賑やかなものにはしなかった。
難民達は故郷を失い、多くの騎士が戦場で散っていったからだ。
哀悼の意を込められた静かな凱旋の後、第三騎士団は城へと帰っていく。
城門の前で出迎えにきたアドニスは言葉を失った。
クレストが抱えている、胴体の一部が潰れてしまった少女が目に止まったから。
少女を抱えたまま、クレストはアドニスの前に膝をついた。
クレスト「殿下、申し訳ございません」
誰も悪くない。戦場とは常に誰かしらが死ぬ場所だ。
でも、それでも、守れなかったことが悔やまれた。
故に謝罪の言葉が出てきたのだ。
アドニスは幼い頃から自分の世話をしてくれた専属侍女の、シエラの遺体を抱きしめる。
泣き叫びたいのに、声が出ない。
喉に石がつっかえたように、引き攣った声しか出てこない。
彼女が戦場に出ると言い出して、止めたことはあった。
でも彼女の想いを否定したくなくて、受け入れた。
いつかこんな日が来るのではないかと予見していたが、まさか、こんなに早かったなんて。
悲しみが、憤りが、ある感情に変化していくのを感じる。
怒り、憎しみ、いや、憤怒。
必ず殺す。魔族は一人残らず、この手で葬り去る。泣いて喚いて命乞いをされたとしても、容赦なく。
殺して、殺して、殺して、殺し尽くして。
アドニス「…必ず………殺す」
静かに呟かれたその一言は、風に溶けるほど小さく、誰の耳にも届かなかった。
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約束の

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いいなぁー
彼氏いなかった勢なんで憧れる〜

制服デートしたかったぁฅ•ω•ฅニャー
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尼崎3R

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伝家の宝刀レーサー登場‼️
安いけど信頼できる‼️
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浬

こ、こわ……解決しますように……
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らびせ

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暑い‼️
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ま~。

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アセントデドロとは何ですか?
アセントデドロは、主にデジタルアートやゲーム開発の分野で使用される技術やツールの一つです。具体的には、以下のような特徴があります。 用途: アセントデドロは、3Dモデリングやアニメーションの制作に役立つソフトウェアやプラットフォームを指します。特に、リアルタイムレンダリングやインタラクティブな体験を提供するために利用されます。 機能: ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを持ち、複雑なデザインを簡単に作成できるように設計されています。また、他のツールとの互換性も高く、ワークフローをスムーズにするための機能が充実しています。 対象ユーザー: アーティストやデザイナー、ゲーム開発者など、クリエイティブなプロジェクトに関わる人々にとって非常に有用です。 このように、アセントデドロはデジタルクリエイティブの世界で重要な役割を果たしており、特に新しい技術やトレンドに敏感なユーザーにとっては、必須のツールとなっています。
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へべれ

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さよなら逃避行すぎる
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ミカ

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ナイトメアで遊びたいんだけど流石にメドゥーサは必須でしょうか
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蘭௵

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最近、仕事での成長を考えることが多いから、アセントデドロの意味を知ってすごく共感!自分ももっと上を目指したいな!みんなはどう思う?
アセントデドロの意味は?
アセントデドロは、特定の文脈で使われる用語で、一般的には「上昇する」や「昇進する」という意味を持っています。具体的には、以下のような意味合いがあります。 意味: アセントデドロは、物事が上昇することや、より高いレベルに達することを指します。 使用例: ビジネスやキャリアの文脈で、昇進や成長を表現する際に使われることが多いです。 この用語は、特に自己啓発やキャリアアップに関連する話題でよく見られます。
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限界ア

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イオンの誰も居ないソファーでジジイと2人横並びで座ってる絵面がシュール
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この曲、ユーミンで一番好き♪
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