花は盛りに、作品は完成をのみ見るものかは。完成に向かひていいねを恋ひ、煮詰まりてオチの行方知らぬも、なほあはれに情け深し。塗りぬべきほどのベタ、迷ひ走りたる線などこそ見どころ多けれ。(徒然腐 第801段)