「歳をとったな」って、鏡を見て母は言う。髪の毛をなおす仕草が昔のそれとはどことなく雰囲気が違うこと、きっと、気にする箇所や意味合いが以前とは違うんだろうということに、私も気付いている。でもね、私にとってあなたはずっと「美しいひと」だよ、お母さん。