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くまきち
編まれた愛を 起点として
この からだに 空いた穴が
揺れてく景色を 透過する
この 人生を 描画する
街を焦がした 夕日が沈む
頬にすれた 夏風の匂い
浴びた 花火の灯り さえ そう
終始 夜をただ 爪弾いている
朝になるのを 待っている
ひとりになるのを 待っている
ぼくらは 愛に基づいて
この からだを描画 している
線は自由に 空をかけ
静かに ほどけて飛んでいく
ぼくらは 雲の袖になる
それは青くて さらさらと
夏の匂いに 溶け込んだ
上記の通りに 描画する
ぼくらは記号になっていく
線はつながり 円になる
朝も夜さえ 例になる
前に倣って 今日になる
花は真似ても美しく
燃えつく因果も美しく
等しく終わりは美しく
それに倣って 前を向く
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くまきち 投稿者
「例」とはあらゆる唯一性を崩す余地である。描画され記号となってなお、残るものなどありはしない。だが、そのすべてが愛に基づいているとするのならば、わたしはそれに倣うほかない。