自分が嫌いなものを1つだけこの世から消し去る権利を与えられたら俺は迷わず酢豚の中のパイナップルと局部さえ描かなきゃ何しても良いと思ってるウマ娘絵師を消す。

大きい病院に再入院が決まった

坊が一緒に行こうと、いつも窮屈がるチャイルドシートに自分から乗って、ベルトを締めろと引っ張っている
そんなに離れたくないんか…

おかんが「坊、あっちでイチゴたべよー」とイチゴのパックを見せたら、「パン♪パン♪」と踊りながらついていった
どこから突っ込んだらいいか分からない

大きな病院は個室になった
私の秘密の生きがい
【隣のベッド観察】がもう出来ない
気持ちが沈む

希望が胸からコロンコロンと
床に転がって行った気分だ

すぐに点滴になった
でも初期設定を整えないと落ちつかない

使ってよいコンセント確認してから
延長コードさして柵で竿ピンチで固定してから
スマホ充電した
竿ピンチでミニトートバッグを柵にとめて
ウエットティッシュ、手鏡、クシ等をいれた
家からの低反発枕に取り替えてバスタオルを巻いた

その時
「おぉー、慣れてるねえ」と向井理みたいな医者がニコニコやってきた

頭でキンコーンキンコーンとベルがなった🔔
なに！このイケメンな医者！
ドキドキする
「慣れてないです、慣れてないです」
といいながら、枕元用に広告で折った大量のクズ箱を枕で隠した

なんなんだ！このイケメンな医者は！
指輪は？よし！してないぞ
いやいやどこをチェックしてるんだ！

さっき転がって行った希望のボールが
パンパンに空気入って
壁でバウンドしてまた心にスポッと入ってきた

先生…
私…早く元気になります！
この病室が、私達の愛の巣になるかもしれないのですね

向井理はニコニコしながら
「もうすぐ主治医の先生が来られるから、心配なこと色々話したらいいから」
と言った

いやいや、ちょっと待って
先生が私の主治医じゃないの

すると、サザエさんのアナゴくんにそっくりのおじさんが
「フグタくーん、今夜どうだい？」の様に
「ことりさーん、午後話そうか？」と
入ってきた

通りすがりだった向井理はニコニコと私との愛の巣を出て行った

希望のボールは、プシュ〜ッと空気が抜けて行って、今トイレにも立ち上がれないところ