誰かお話しましょー｜ノルンの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

昨日の出来事(長いです)

先日あげたストリートピアノの投稿は昼で、実は夜も弾きに行ったんだ。その時の話だ。

欲が満たされピアノから離れると、1人の青年が声をかけてきた。先程弾いていたあの曲はなんていうのかと。即興演奏のことを話すと、どうやら彼も作曲をするタイプらしく、名刺代わりにお互いのYouTubeアカウントを交換したんだ。せっかくならと思い、何か弾いてくれと頼んだら快く演奏してくれた。

母がピアノの先生であること。
しかし自分は違う道に進みたいと作曲を独自で学んできたこと。
自作曲が有名な方に配信上で取り上げてもらって嬉しかったこと。
そして、明日のレコーディングにナーバスになっていること。色々な話を彼はしてくれた。

そしたらさ、このタイミングで以前現れたタンバリンおじさんが登場し、彼に絡み始めたのよ。

おお！今日はもう終わりかい！？
おお！弾いてくれよ！

その態度に彼は弾きたくありませんと。

おお！お前はこだわりが強い奴だな！！
こだわりがつえぇよ！
弾いてくれよ！
翼をくださいを弾いてくれよぉ！！

うん、貴方もずいぶんとこだわりが、、。

しかしこのタンバリンおじさんは声がでかい。
以前一度だけ、俺の演奏中にカバンからタンバリンを取り出し、デタラメなリズムでセッションをしてきたことがあった。

話を戻そう。彼が演奏を拒むと、タンバリンおじさんは声を一段と大きくして非難し始めたのだ。俺は何をしていたかというと、それを見てゲラゲラ笑っていた。酷いやつだと思う。

台風タンバリンが去った後、彼は明らかにテンションが下がって、自らを責め始めた。

弾いてあげたほうが良かったのは分かっているんですけどねぇ。

俺はようやく笑うのをやめ、彼を優しく励ました。タンバリンおじさんは異常であること。あんな言葉に惑わされてはいけないと。弾きたいときに楽しんで弾くのが一番良いんだと。
大したことを言ったつもりはないんだが、彼の心には響いてしまったようだ。明日のレコーディングに支障が出るかのような出来事だったみたい。でももう大丈夫だと。爽やかな笑顔でそう言った。

彼は繊細なのだろう。

好きに生きていいんよ。

打ち合わせの時間が迫っていたので、話もそこそこにその場を後にした。

初めましての方に声をかけられ、励ますことはわりとよくあるんだけど、、12月も期待。