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shin

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(本からの引用)

ジェファーソンは、小さい手動式エレベーターを発明して、モンティチェロ(ジェファーソンの奴隷プランテーション)の町にいる奴隷が料理の皿を持って階段を上らなくても済むようにした、と私たちは学校で習いました。
機械の中の箱に料理を載せたトレイを置いてから、滑車を使って箱を引き上げます。
上の階にいる給仕が小さなドアを開けると、食事が出てきます。
しかし、実際には、このダムウェイターは、誰かが階段を上る仕事をなくしたわけではありません。
料理は、それまでに地下のトンネルを通って、いくつもの階段を上って運ばれてきます。
本当の目的は、ジェファーソンと食事をする客人に、奴隷の給仕が息を切らせている姿を見せないようにするためでした。
料理は、ひとりでに現れます。人間が苦しむ姿は見えません。
現在の技術プロセスの大部分は、これと同じように、現実の労働から消費者を遠ざけようとする考えから生まれたものです。
たとえば、スマートフォン組み立ての最終段階では、労働者が有毒な溶剤を使って、1台ごとに機器の表面から自分たちの指紋をふき取っています。
この化学物質は、流産や癌を発生させたり、寿命を縮めたりする恐れがあります。
もちろん、その利点は、人間が関わった痕跡を消すことです。
消費者が〔おそらく「開封の儀」の動画を撮影しながら〕箱を開けると、異次元の工場から瞬間移動してきたようにピカピカの電子機器が出現します。
実際に製造された中国の工場の状況を思い出させる人間の指紋は付いていません。
労働者の苦労の跡を消すために、IT企業はその苦労に加えて毒を与えているのです。

『デジタル生存競争: 誰が生き残るのか』
(ダグラス・ラシュコフ, 堺屋七左衛門 著)
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