山のパートナーというのは、その人の力に頼って山頂を目指す。そういう意味では突き詰めればパートナーというのは目標達成の道具だ。それゆえ相手に対する利用的消費的な本音を隠蔽し、可能なら自分自身も欺きそんなことは思ってもいない、とするのもパーティー登山の一つのマナーである。