桜井茶臼山古墳の真実：王陵としての姿を探る

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2025/04/22

桜井茶臼山古墳、別称“外山”茶臼山古墳が“王陵”だったことは明らかだが、幸い宮内庁管理の陵墓参考地ではないのでこれまでも発掘調査が行なわれている。言いたかったことは、仮に桜井茶臼山古墳が陵墓参考地で発掘調査が出来ないとすれば、僕は仁徳天皇陵よりも桜井茶臼山古墳をNo１にあげるということだ。
　つまり、それほど100枚超の銅鏡が見つかったこの古墳には重要性が内在しているということだ。
　その被葬者は有力な一説である大彦尊だとして、自説を書くことにする。その北、初瀬川を挟んで三輪山があり、さらに山の辺の道に沿って北に向かうと崇神天皇陵がある。大彦尊は崇神によって北陸〜北日本に派遣された四道将軍の一人だ。
　この説を強化する伏線に先ず触れておこう。外山は「とび」と読み、鳥見(山)「とみ」、そして古代大和湖の対角にある生駒の「とみ」に同根派生している。つまり、“国宝級の大発見”として騒がれた富雄丸山古墳へとつながっていくのだが、記紀に描かれた天孫降臨より前の天孫降臨を果たした饒速日尊〜長髄彦尊の系譜につながる出雲系、物部系が先ず大和を治めていたということ。つまり大彦尊はその系譜につながる人物だったということだ。天覧相撲の伝説にあるように、初瀬川沿いには出雲がある。
　国宝級の発見だが、それが見つかったのは主体部ではなく、造出部からだ。そして、崇神が四道将軍として大彦尊を北陸〜北日本に派遣したこと等にパワーバランスの決定的な変化が見て取れる。また、鳥見山は外山以外にも宇陀市にもあって、神武霊璽とされている。
　つまり、記紀にある神武東征の最終決戦の際の金色の鳶が神武の弓の先に舞い降りて来て敵の目を眩まし勝利したという伝説だ。このシーンはやはり宇陀の鳥見山だろう。では桜井茶臼山古墳が築かれた鳥見山(北麓)は、国譲りの交換条件となった巨大な出雲大社の造営や、さらに言えば例えば桜井茶臼山古墳では石室を中心に200kg超もの水銀朱が使われ、それは大和天神山古墳の棺の中の41kgのそれをはるかにしのぐ。それらの水銀朱は宇陀からのものだったはずだ。桜井の鳥見山は二次天孫降臨族、ヤマト王権による出雲系氏族への新たな神話のプレゼントだった。
　そして、桜井茶臼山古墳ー三輪山ー大和古墳群ー布留物部というのは、そんな歴史を物語る聖なるラインで、それを西に平行移動させたのが、ヤマト王権の歴史を位置付ける聖なるラインとなっていった。🤗

Note: ここは多分、若い人が多そうだけど、政治意識はもちろん持った方がいいけど、少なくとも自分の国の歴史には興味を持とう‼️ それはきっと結果的に自分を取り巻くこの社会に目を向けることにつながるだろうから🤗