大型バイク教習日記〜2日目の挑戦と筋肉痛との闘い〜

大型バイク教習日記
〜2日目〜
今日は、12月24日だ、世間は騒がしいが、ただの平日だと思い込み凜とした表情でまだ癒えない筋肉痛と共に教習所へ向こう
今日のコーディネートは、GUのMA1、ホームワイドの手袋、先輩に借りっぱなしのヘルメットつまりは前回と同じだ、スティーブ・ジョブズスタイルだ
今日は、共に受ける教習生が1人いた
年上の37歳男性だ、名前はまだ知らない
足を攣らせないよう念入りにストレッチをしバイクにまたがる
足がつりそうになった、持ち前のアベンジャーズパワーで持ち直した
アクセルをイブの怒りにまかせ通常の1.5倍で捻り、彼と共に教習所を走り抜ける
彼はなかなかの腕前だ、リターンライダーの自分が言うので間違いない
教官から「足は開かない、つま先を閉じて！目線は前で！」とお叱りを受ける
こいつは自分をCAにでも育てあげるつもりか
そんな疑問を抱きながら教習は終了した
彼と終わりに雑談をしたことで仲良くなり仲間になった気がした。
「次の予定だけど25日と26日空いてるけどどう？」
と教官。
どこまで俺をコケにすれば気が済むんだと怒りに震えたが持ち前の爽やかドブヅラスマイルで「明日はちょっと予定が入っててぇ明後日も厳しいですねー」
と涙を堪え伝える、当然何の予定も入ってないどちらかと言うと今日より暇だ

待合所に戻ると入校式で一緒だった50歳メガネロン毛結びの男性と再会、名前はまだ知らない
「今日1発目です、頑張ってきます」と彼。
イブの教習、そしてこの風貌、彼も必然的に仲間になる
頑張って下さいと言って待合所を後にしようとした刹那、彼の左手の薬指に光る輪が見えた
なんだ、、貴様、裏切り者だったのか、、残念ながら俺創設予定のバイカーズクラブ破門だ、、
雪は降ってないが凍える
大丈夫、自分にはバイクがある、エンジンはいつだって冷えた心をあっためてくれる
さあ、誰も待ってない家へ帰ろう

〜完〜