荒れてた中学時代、恩師との出会いが人生を変えた

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まち

2024/12/04

成長してから、あなたに影響を与えたものはなに？

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話長くなりますが、とある事件は、確実に影響を与えていますね。

中学生のときの担任の先生に憧れて教師を志すようになったんだけど。そこそこ荒れてた学校で、でも2年生のとき、その先生のおかげで大人しかったぼくでもクラスの居心地がよくて、調子に乗って生徒会役員にもなった。修学旅行も楽しかった。
でも、進級前に先生は亡くなった。後で聞いたら、修学旅行のときはもう病気だったんだけど、無理して参加していたのだそう。それを聞いて、ぼくは、教師って命懸ける価値のある仕事なんだって思った。
それ以来、教師を目指すなかで辛いことがあっても、空を見上げてがんばってきた。それでもなかなか採用されず、講師として中学校で働くことが続いていた。
あるとき、そこで、ぼくは暴行事件の被害者になった。生徒から一方的に傘で殴打された。警察で事情聴取を受け、これは刑事事件として処理されるものと思っていた。
だが、他の先生から聞いた話では、この事件について校長は丸く収めたいようで、また、少年課も学校の対応を問題視するスタンスだったらしい。でも、その先生が驚いたことがあった。いつも温厚な教頭が、ぼくのことを擁護して大声で怒鳴っていたと。これを聞いて、ぼくは教頭には直接お礼を言おうと思った。
ある程度ひと段落して、職場の人たちとお酒を酌み交わす機会があった。ぼくはそのときのお礼を教頭に言った。その後、身の上話になり、自分の中学生の話をしたら、教頭がぼくの恩師の友人だったことがわかった。それからしばらく、涙が止まらなかった。
ぼくは、この２人の恩師には、まだまだ到底届いていないけど、誰かの役に立つために生きていたいと思っている。