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ジョドー
1999年の7月に恐怖の大王が襲来してきたら、自分は30歳になる前に死んでしまう。半ばそう信じていただけに始末に負えない。今小説を書き続けることは、この先訪れる自分の決して長くはなりそうにない作家生活を支えるための研鑚と本気で思っていた。
あるいは目前に迫る入試を、そんなファンタジーを信じ込むことで忘れたかったのかもしれない。大学など端から諦めて、働きながら小説を書くというのがまだ現実的であっただろう。しかし夢見がちな文芸部の部長殿は、恐怖の大王よりも真っ先に訪れる受験失敗というカタストロフィーから目を反らし、ひたすら小説や雑文をせっせと書いて文芸誌に発表していった。
今年の正月はとうとうお年玉を貰えなかった。そんなのんきな編集後記で最後の個人文芸誌を締め括った私は、この期に至ってようやく入試に目を向け始めた。時既に遅し、いや遅過ぎるくらいで、間もなく受験勉強を散々さぼってきたツケを払わせられることになる。その年の三月、進路が決まっていない数少ない一人として母校を卒業した。この半年後、浪人生としても頑張れなかった私が受験を断念して社会人になる事はまだ予想だにしていなかった。
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