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うさぎ1号
#乙女の青春
#ひとりごとのようなもの
ウチの施設に居る女性入居者さんのお話。
医者もいない島に生まれた人。
2つ年上の姉は
出稼ぎ先で父がもらってきた梅毒が
うつって5歳で失明。
20歳で終戦。
1番上の姉は日本脳炎に
かかって、医者にも見せられず
4人の子どもを残して
3日で亡くなった。
姉の子を看るために
義兄に後妻に入ったけど、
義兄は愛人に入り浸り。
生活費ももらえんかったから
朝は漁港で、夜は畑で働いて。
長生きはできたけど、
面会に来てくれる人もない。
だから私は毎日彼女の昔話を
聞きに、お部屋に遊びに行く。
同じ話の繰り返しやけど、
うんうんって話を聞いてると
すごく嬉しそうに話してくれる。
彼女の人生に少しでも
楽しい思い出が増えますように。
いままで苦労した分、
あと少しの余生を
笑って過ごせるように。
小さな幸せをたくさん作っていきたい。

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