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【ペチペチ！ニセ剣道さん！１】

※これは過去のお見合いをまとめた「まる婚活」シリーズの続きになります。過去のまとめはフォロー→#まる婚活からご覧ください※

剣道さん、もとい元カレを引きずること３週間。
暑い暑い夏の始め。

平常時は明るく振舞えるようにはなったけど、テレビで彼の住む土地が出てきたりすると発狂しそうになるのを抑える日々を過ごす私。

仕事終わり、スマホの通知音が鳴った。
アイツを思い出し『ひぃ…！！』と未だに鳥肌を立てて怖がっている私がいた。

「…あんた、本当にチキンねぇ」

電話に出ると結婚相談所のおばちゃんの呆れた声が聞こえる。

『な、なにがですか？』
「電話に出る声が震えてるわよ」
『はひ…』

おまけに涙声だ。

「失恋の傷は男で癒す！！」

おばちゃんは唐突に叫び出す。
やめて！　なんだかすごい女みたい！！

「次の男をご用意しました～！　さぁ、次から次へと行くわよ！！」

ひゃ～～～…！！
ちょっと、それは・・・

『嫌です！！！』

「…え？」

私の唐突な拒否にちょっと仰天するおばちゃん。

『次の男の人って、もうその人には連絡してるんですか？』
「え、えぇ」
『さらにその次に会う男の人は？』
「まだ連絡してないけど…」

『じゃあ次の男の人で一区切りします！！
　その次以降の男の人にはまだ連絡しないでください！』

「ど、どしたの？」

私は…

もう二度と、剣道さんのような悲劇を繰り返したくない。

まだ完全に立ち直ってもいない。

だから私は【物言える女】になることを決意した。

私はいつも『自分は馬鹿だ』と言い続けていた。
その流れで剣道さんも「きみは馬鹿なんだね」と言い続けた。

そこが問題の根本のような気がする！

自分の価値を下げ、『私なんか…』って思い続けた。
だから『私が我慢すれば…』って思って、何でもかんでも聞き続け、まともに文句が言えなかった。
そのせいでドンドンと彼中心の生活へと変わっていった。
彼だって最初はそこまでじゃなかったのに「きみは馬鹿だね」と言い続け、私をないがしろにし続けた。

つまり根本は『私なんか…』『私は馬鹿だ』と私自身が思い続けたことなんじゃなかろうか。

だから私は【自分を馬鹿にしない女（安売りしない女）】になるんだ！

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私はデッドプールの能力が欲しいです

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