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白熱灯
文学の特色の一つは「視点に厳密であれる」ということだと思う。
当然どちらが優れているという話では無いが、およそドラマや漫画の軸は客観的な事実描写である。視点は現実世界の自分自身であり、閲覧時間分の記憶を経験する。つまり記憶上では「主人公が丸善に檸檬爆弾を仕掛けるシーンを見た。」となる。また、それらは私たちへ明快かつ的確にストーリーを伝え、感動や、笑いや、主張を与えるパッケージ化されたエンタメとして、何者かによって私たちにもたらされるものだと思う。
その点において文学は自由である。
作者は視点を厳密かつ自由に設定することができる。当然事実描写を軸とするものもあればひたすらに誰とも知らない自らの心情について著すだけのものもある。
その無限の選択肢は私たちにある可能性をもたらす。
それは活字上の感覚を、自分自身が経験し得る可能性だ。
私は丸善に檸檬爆弾を仕掛けたことなどない。
しかし、梶井基次郎の『檸檬』を読んだあと、私は微笑み、身体にはえたいのしれない感情があった。つまり記憶上では「私が丸善に檸檬爆弾を仕掛ける感覚を経験した。」となるのではないだろうか。
当然私が実際に檸檬爆弾を仕掛ければ、また違ったことを感じ、思い、考えるだろう。しかし丸善には本を見に行ったことしかない私にとって、『檸檬』は檸檬爆弾を仕掛ける感覚を「経験」させたのだ。それは文学の厳密かつ自由な制約の最大ともいえる価値だと考える。
なお異論は認める。
#檸檬
コメント
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しおり
まずはよ行く用意せな。

りーの

ひきち
コワクナイコワクナイは何の作品?
「コワクナイコワクナイ」は、主に日本の音楽やアニメの作品に関連しています。このフレーズは、特に「コワクナイコワクナイ」という曲が有名で、アニメやゲームの中で使われることが多いです。
作品の概要:
「コワクナイコワクナイ」は、恐怖を感じさせない、または恐れを克服することをテーマにした楽曲です。楽しいメロディーとリズムが特徴で、聴く人に安心感を与えるような内容になっています。
使用されるメディア:
アニメのオープニングやエンディングテーマとして使われることが多く、特に子供向けの作品で見られます。また、ゲームの中でもキャラクターのセリフや背景音楽として取り入れられることがあります。
このように、「コワクナイコワクナイ」は、恐怖を和らげるメッセージを持った楽しい作品として、多くの人に親しまれています。

帰宅部

ゆっけ

こうづ

きょ

煮汁

プルプ
コワクナイコワクナイの作者は誰?
「コワクナイコワクナイ」の作者は、イラストレーターであり作家の「たかいよしかず」です。彼は独特のスタイルで、子供向けの絵本や作品を多く手がけています。この作品は、恐怖を和らげるテーマを持っており、子供たちに安心感を与えることを目的としています。

宙人
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ヒナソウ
要約すると、漫画やドラマは受動的で、文学は能動的ってことですよね。与えられた映像とは違い、自ら想像した映像は自分の過去からの引用ですから『経験』したように感じるんだと思います😊
おおくに
まず、檸檬はエモくて最高な作品だよね。 白熱灯さんの主張にも同意できる。 特に強調している、文学の語りが読者である自分と重なる経験は、ゲームでは当たり前だけど、確かに他のメディアより優位にできると思う。 その優位性をもたらしているのは、一人称なのか、感覚の描写なのか、文章自体の曖昧さから来るのか。 その都度分析して自分の技術に出来れば、大きな武器になると思った。