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りねん
ノンフィクションライターのこの人の本はだいたい読んでいる。
昭和の始めに生まれた女性作家や詩人と、その生涯に影響を与えた父たち、彼らの生きた戦前戦後の環境も書かれている。
とりあげられている作家たちは年齢はだいたいわたしの祖母たちの年代で、どこかその一途さや真面目さに親近感を覚える
また、著者の梯(かけはし)さんの偏りのない冷静な文章や眼差しの柔らかさはいつも通りで、安心して読了。
歳をとるにつれて読書に没頭することが難しくなってきた。少し前までは育児に追われ(息子は発達障害があり、幼い頃からの療育、中学まで学校との連携にも追われていたし)、父の闘病と死、夫との微妙な関係や、まっさらのところからのパートなどもともと体力がないので余力はなく。
歳とともに視力も落ちて文庫本もよみずらい有様ときた。
今季は冬の休憩andおこもり期間と自分で決め、いわゆる専業主婦のような生活にようやく慣れてきて。
本が一冊読めたことにこれだけ満足感を覚えるなんてね、とも思うけど
好きな作家の本、しかも退屈もなく読み応えがあって、余韻も残るというのは贅沢なものなんだなあ、といろんな角度から思う

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